
2026.6_シロとメロのゲームづくり
AIとゲームで、シロとメロの世界を少しずつ増やしている話
先月の Claude Codeで sirome.net をフルリニューアルした話 がちょっと話題になって友達からDMが来たりしました。
その後もFable5やcodexの話題をチラチラ見ながら「一応さわっとくか〜」と仕事や育児の間にポチポチさわってたら…
サイトの中に、ゲームが6個できました🎉
どれも「素人が作ったフラッシュゲーム」の枠は出てませんが、自分にとって大きな一歩でした。
思いついたアイデアをとりあえずAIに入力、いくつかのプロトタイプから1つ選ぶ、仕様をつめて、公開して、スマホで遊んで、気になるとこを直して、また公開する。毎日の発見や気づきを取り入れて、ちょっとずつバージョンアップしています。
AI時代のイラストレーターは、世界観を構築すべき?
僕はまだAIで生成したイラストやデザインのこと好きになれません。だいぶ否定派です。コンビニ、スーパー、小学校のプリントでAI生成コンテンツを見るたび胸が苦しくなります。
でもこの波は止められないと感じています。AI生成は凄い勢いで社会に浸透したし、絵の勉強をしてない人でもイラストやデザインを作れる時代がもう来ました。
僕は絵を愛しているので、描くことはやめませんが、今の時代を生きる絵描きとして、大学でデザインを学んだデザイナーとして、AIとの付き合い方と、イラストレーターのサバイブ術を考えたいと思い、AIで自分のWebサイトやゲームを作る実験をしています。
仕事ではAI生成の使用を封印しています。シロとメロの世界はもともと僕の個人制作を拡張するために描いている作品なので、ゲームはその延長で制作しています。
自分の中にシロとメロの世界があるおかげで、生成AIの強大な力に流されずに自分を保てているような気もします。保ててるかな?
今まで応援してくれた皆さんに、感謝の心です…🙏(ありがとう、これからもよろしくね)
⚠️ゲームの制作過程で、ところどころAI生成した画像も混ざっています
ゲームにはAI生成したドット絵も使用していますが、あくまで検証用であり、いずれ人力で描き直します。どれも気に入っていません。
とはいえAI生成の使用を不快に感じる人もいるかもしれません…。
この記事は僕なりの、AIとクリエイティブに関わるみんなへの問題提起として書いてますので、ご感想やご意見を頂けたら嬉しいです。
ゲーム制作の裏話
sirome.netをバイブコーディングで作っている途中、ふと思いました
サイトが作れるってことは……ゲームも作れるんじゃ…?
シロとメロの絵を描き始めた頃(2013年)から、いつかゲームや映画を作りたいと思っていました。
でも、仕事しながら、子育てしながら、ゲームエンジンを一から勉強して、何年もかけて完成させるのか〜、いつか余裕ができたらやりたいな〜…。_(:3」∠)_
と後回しにしていました。
ウェブサイトって、マウスホバーしたら動くとか、クリックしたらページ遷移するとか、
「やってることゲームと同じじゃん」
「2週間でサイト作れたんだからゲームもできるだろ」
と思って、同じノリでAIにゲーム制作を指示してみたら…
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それをサイトに置いてみたら、遊べた (ふえぇー!!🥺)
そして公開後も気になるところをバイブコーディングで、改良できる (ぎええぇーーー!!!!🤯)
この衝撃、伝わるだろうか。ぐぬぬ
「来たらいいなと思ってた未来が到来してる〜」と思った。
カミナカノハラを、シロとメロとさんぽする
ゲームの入口は、一覧ページに並べるのではなく、カミナカノハラの地図の中に置きました。シロとメロが道の上を歩いて、原っぱを通って、ゲームの入口を探すしくみです。
むか〜し想像して描いた、シロとメロの家の周辺地図や世界観のイメージを参照しながらドット絵を生成し、その要素からゲームアイデアを抽出していくようなプロセスで制作しました。
山で木の実をあつめ、家でジャムをつくったり、畑でうさぎを追い払ったり、スクラップ場でロボットを作ったり、野原や夜空の音をあつめたり…
イメージのなかのシロとメロの暮らしと、ぼく自身の北海道での体験がゲームの元ネタになっています。
余談ですが畑のブロッコリーを食いあさるモンシロチョウどもです。許さない。🐛
天文台であそべる、星をつなぐゲーム
いちばん新しくできたのが、天文台のゲームです。夜空の星をなぞって、自分だけの星座を描く。星座を追いかけるように、音が鳴ります。
https://www.sirome.net/game/Tenmondaiこのゲームは、2021年に描いた「星空を見上げる」という絵をベースに、「星をつないで星座を描くように、絵を描くことが自由であってほしい」という願いを込めています。
AI時代だからこそ、こだわりが必要
シロとメロは未来の地球の音をテーマにした作品なので、音にまつわるゲームがいいよね。
いままで生成AIを使うこと自体避けてきたのですが、実際使ってみて気づいたことがあります。
何を作るにしても 「どこまでクオリティにこだわるか」 は人間に掛かってるということです。
AIは完成までの最短ルートを爆速で教えてくれますが、理想像は示してくれません。
僕自身ががもっと勉強して、理想形を思い描かなくては。
「とりあえずできた」に満足しないで我慢できる素質が必要だと。
今回もいい学びでした。
優秀なバイト2人雇ってる感覚
今回の天文台は、Claude Codeでゲームのモックを作って、Codexでsirome.netに組み込んで公開しました。
Claude Codeで作ったゲームの試作を、Codexでレビューして、細かいエラーに修正指示を出す
↓
Codexでファイルを整理してGitHubを介して公開した本番サイトを、claudeと僕がレビューして、また詳細を修正
みたいな感じで、優秀な若手デザイナーとエンジニア、2人のバイトが裏でワイワイやってるような感覚でした。
自分はディレクターとして、「星がもうちょっと気持ちよく見えてほしい」「音がキンキンしないようにできる?」みたいなことをチクチク言いながら、
日中は仕事をして、朝と夜は家事と子どもたちの世話をする。その合間、1時間に1回くらいAIへ指示を出して、いったん放置しておく。すると、モックができていたり、レビューが進んでいたり、修正版が公開されていたりする。
2013年からずっとやりたくて、できなかったことが、裏でちょっとずつ進んでいく。
LINEでメロと話したかった
AI作品の最初の実験は2024年でした。GPT-3.5を使って、LINEで遊べるメロbotを作りました。
そのとき初めて、シロとメロの物語の設定とか、自分の考え方を、文章にまとめてAIへ入力しました。ターミナルも、APIも、もちろん触ったことがなかったけど、GPTのコメントに従って作業を進めて、実際にLINEでメロと会話できたときは、すごく感動しました。
そのあと、LIFE COUNTという、1年間の残り時間を仕分けるツールを作って、そこでGitHubやVercelを初めて触り、そのときの手応え感がsirome.netのリニューアルにつながりました。
要するに、1回さわっといてよかった。
AIだけでは作れない
2019年に、つくねじろう氏が「いっしょにゲーム作ろう」と誘ってくれて、シロとメロのドット絵を描いてくれました。Hor.くんも、シロとメロの世界の音や音楽を一緒に考えてくれて、当時少し進めたけれど、ゲームとして形にするのが難しくて、ずっと保留になっていました。
そういう、あたためていた時間があったから。いま技術的・時間的な制限が外れた瞬間に、ゲーム制作が動き出したのだと思います。
クライアントワークからの影響
孫泰蔵さんの『冒険の書 AI時代のアンラーニング』の挿絵を描かせて頂き、教育の歴史をみっちり勉強した上で、AIの到来により、それが根底から覆る可能性を予感しました。AIを柔らかく受け入れた先の未来に、子どもも大人も垣根なくイノベーションを起こす時代が来るのかもしれない、と感じました。
また、磯津政明さんの『父と娘のテクノロジー全史』の挿絵を描かせて頂いた際は、AIが浸透した社会をより具体的に学び、これからAIはさらに生活へ密接に組み込まれていくんだろうな、と感じました。
そうやって少しずつ自分の中に蒔かれていた種が、AIを実際に使うことで芽吹きだしたような感覚もあります。
バイブコーディングの話しようよ
イラストレーターのみんな、デザイナーのみんな、お元気ですか?
こちらはなんとか正気を保ってる感じです。
今月は新しくCodexをさわったり、Claude Codeにブラウザ版があることを知ったりしました笑
みんなが作ってみたいものとか、迷ってることとか、聞いてみたいです。
AIの影響で困ってることとか、上手く行ってることもぜひ聞かせて頂けたら嬉しいです。
これから先どうなるかまじで予測不能だけど、クリエイティブ、教育、日常生活、あらゆる場面でAIとうまく付き合えるかどうか試されてる気がします…考えすぎかな!?
sirome.netも、ゲームも、まだ発展途中で、毎日どこかが変わっていきます。みなさんに遊んでもらいながら、じっくり育てていきたいと思っていますので、ゲームへのご意見・ご感想もお待ちしています。
シロとメロの星つなぎ
遊んでみてね。
https://www.sirome.net/game/Tenmondai使用技術メモ
Claude Code / Codex / Next.js / Canvas2D / WebAudio / MediaRecorder / GitHub / Vercel
ドット絵:つくねじろう氏
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モヤっていたこと解決
・wixサイト→自前サイトに移行完了 ・シロとメロの今後→ゲームを軸に"さわれる世界"を作っていく ・ゲーム内の絵→手でドット打つ ・絵→描いてサイトで公開して原画とプリントを販売する ・AI→運営まわりで使う 生成は使わない
気楽にいこ
…いやあでもやっぱclaude codeはめっちゃいい 「worksの記事ページで特定の拡張子の動画がなぜか読み込めない」みたいなバグの対処に、前は半日勉強して解決してたのを15分で直してくれる… 本業に集中できる
それで身につくのか?と言われたら身につかないけど… 車に乗るためにエンジンの作り方を勉強するとか、文章を書くために辞書を全部読むみたいな感じがするな。 ふつうに生活しようと思ったらそれは不要だけど、 面白いもの作ろうと思ったらそれは必要だよな。
どちらの感覚もわかりたい。