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k n i t

 とても心地よい陽ざしの降りそそぐ春の昼下がり 小さな女の子メロは双子の弟シロと2人で野原にすわっていました 。 シロは足もとに生えた不思議なかたちの草をとってながめていました 。メロは陽ざしをからだに感じながら、あたたかいと思いました。

「メロみて」シロに呼ばれて横をみると、シロは手にとった草を鼻の下にあてて「お とうさん」と言うのでした。
 メロにはそれがとってもおかしくて、野原に寝転がって笑いました。あはは!おなかをかかえて笑いました。シロもはじめは一緒に笑っていましたが、メロがあんまり笑うので、少しあきれていました。メロは笑いつかれると、「はー」といって空をながめていました。

「シロー! メロー! 」遠くからお母さんの声が聞こえてきました。

「お母さんだ」そう言ってメロは立ち上がり、シロの手をつかんで一生けん命走っていきました。
 お母さんは、お父さんとマーおじさんと3人でなにかお話をしていました。

マーおじさんはお父さんの親友で、シロとメロもマーおじさんが大好きです。

KNIT

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